※今回は少し番外編です。長文ですがお付き合い下さい。
トップページにも記載しておりますが、私が株式投資をはじめたの経済的支配からの脱却が目的ですが、そのきっかけになった出来事があります。
ブラック企業勤務時代の確定拠出年金の導入です。
当時は、まだ確定拠出年金が徐々に広がった程度でまだ珍らしかった時代でした。
私の株に関する知識はリーマンショックで連日円高、株安のニュースが流れており、このタイミングで購入したら将来的には少しは儲かるんじゃないか?と思っていた程度です。
また、株の運用に関しては人のふんどしで相撲をとるようなイメージであり良いイメージはあまり有りませんでした
確定拠出年金の導入
当時の状況はリーマンショックの影響をもろに受け、会社は倒産しそうだったところから一命をとりとめて少し回復傾向が見えてきた状態でした。
そんな状況に満足しなかった会社は連日大量の施策を各店舗に出しており。
私達は連日深夜までその施策の売り場作りに追われ寝不足の日が続いていました。
そんな中、ある日突然大事な通達があるから朝早くに集まるようにと店舗スタッフに指示がありました。
眠気まなこで、いつもより早く出社した事務所には、野村證券の担当社員が笑顔で待ち構えており複数の分厚い資料が配られました
皆さんの退職金は今後、確定拠出年金で運用されます
説明会が始まると開口一番そのセリフとともに、確定拠出年金の説明が始まりました。
まずはじめに
- 会社が倒産しても退職金は守られる
- 定期預金運用だと微々たる退職金になる
- 分散投資について
- 税的なメリットについて
- アクティブ運用のすすめ
について野村證券の担当者から早口で説明されました。
寝不足の睡魔との戦いで聞くのがやっとの状態で、もちろん資料の内容なんか頭に入りません。(半分の社員は寝ておりました)
野村證券の担当者のマシンガントークは続きます。
野村證券担当者)自己責任になりますが、賢く運用して老後資金を増やしましょう。よくわからなくても大丈夫です、野村證券でお客様の希望に応じた複数の分散プランをご用意しています。グラフの運用想定イメージからからハイリスク・ハイリターンのプランなのかローリスクローリターンのプランを選んでいただければいいだけです。(にっこり)
私は急に目がさめました。プロジェクターで表示されていた運用想定イメージのグラフで、運用失敗パターンが1パターンしかなくグラフの色合いも薄くそれには、触れられてなかったのです。
当時ニュースではリーマンブラザーズの倒産の特集が何度も流れており、そんなに上手くいくと思えませんでした。
こみ上げる不安
私は急いで資料を読み返しましたが、やはりあまり理解できませんでした。
内容がわからないながらも気になった点は
- 退職金を定期預金運用としたときには、老後資金にはとてもじゃないぐらい足りない金額だったこと(600万ぐらい)
- 運用したとしても老後資金にはとても足りていなかったこと(¥2000万必要と言われていた)
- 自己責任というフレーズがすごい気になったこと。
- 資産運用のプランには野村證券の手数料という文字が記載されていたこと(あたりまえですが)
- 早口で大丈夫ですと商品をすすめる営業は信用できないということ※偏見です。(笑)
上記の内容は株の知識がある現在でしたら、なんてことない内容だったと思います。
しかし、知識がまったくない私は、5の条件も重なり悪いイメージばかり先行しました。
私の勝手なイメージ
- 野村證券は、手数料だけもらって全く損はしないシステム
- もし将来的に退職金が大幅に減っても「ごめーん大きな損失を出してしまいましたー(テヘペロ)」の一言で片付けられる。
- 情弱なこいつらから、搾取しちゃえーい。
勝手なイメージが先行し、私は半ばパニック状態になっていました。
そんな中説明が終了し野村證券の担当者が最後に伝えました。
野村證券担当者)以上で説明は終わりますが、なにかご質問はありますか?
ブラック)(質問なんてできるわけない。何から質問したらいいかすらわからないのだから。。。)
と私が考えているうちに、オープン準備を控えている店舗スタッフは早く切り上げて準備に移りたい空気を出していました。
野村證券担当者)それでは皆様も、お忙しいと思いますのでこれで説明を終了いたします。1周間後までに運用プランを出してください。運用プランはあとからでも細かく変更できますから気軽に考えてください。
私は「冗談じゃない、人生を(しかも一週間後まで休みもないし)こんな短期間できめれるか」と思いながらも色々調べました。
結局あまり理解できず。少し株をかじっていた同期と同じ運用ポジションにて提出しました。
勉強するしかない
このような経験から、株式投資に関する勉強をしようと強く誓ったのが始まりです。
本当の知識をつけるためには実際に運用するのが一番だと思いはじめました。
株式投資を始めたことにより、今まで以上に経済に関心を持ち世の中の動きに敏感になれましたし、すごく良かったと思います。
また、転職後の確定拠出年金の説明に関してもスムーズに理解できました
これから、確定拠出年金の導入する企業はますます広がっていくと思います。
もし、株式投資を始めようと迷っているかたや、確定拠出年金の運用に関して理解できずほったらかしにている人は
是非(生活に支障のない余剰資金の範囲で)はじめてみることをおすすめします。
以上
最後まで読んでいただきありがとうございました!
引き続きよろしくおねがいします。