このページでは退職後の転職活動で気をつけるべき点を解説します
反省点を分析し転職活動を優位にすすめよう
私は退職後に複数の転職エージェント・転職サイトを利用して、転職することができました。
一方で、転職活動を振り返る中で、「こうしておけば、もっと効率的に転職活動ができたな」と思うこともあります。
20代女性の転職活動の反省点
今から転職活動をする人に向けて、私がこうしておけばよかったと思ったことを3つ紹介します。
私の反省を参考にして、気持ちのよい効率的な転職活動につながれば嬉しいです。
1. 在職中から、転職サービスを使って転職活動を始めておく
私は退職後から転職活動を始めましたが、今思うと在職中から転職サービスを使っておけばよかったなと思います。
私は1か月分の有給消化をしながら「有給中に何とか仕事を見つけなければ」と焦って転職サービスを使っていました。
別の職に就いた今でも、それぞれのすべてのサービスを使いこなしたとは言えません。
転職はできましたが、もっといいやり方があったのではないかなと時々考えます。
転職サービスは、求人案内や履歴書・職務経歴書の作成など、複数社登録してみると、できることはほぼ同じであることに気づきます。
だからこそ、「一番いいところだけ使って、シンプルに転職活動をしたい」と思うこともあるでしょう。
退職前から、サービスを厳選する目的で複数社登録しておけば、転職活動を本格的に始めるころには自分に一番合ったサービスだけを使うことができます。
転職活動は面接や書類の作成など、1社応募するたびに時間がかかるもの。
できるなら退職後の貴重な時間は、自分に合わないサービスに費やすことなく、自分と相性がいいサービスに使いたいですよね。
一度に登録すると混乱してしまうと思うので、1週間くらいずつ使ってみて、自分が使えそうなサービスだけ残して退職日を迎えるのがベストだと思います。
多くの転職サービスは簡単に退会やメール配信停止ができますし、登録したからといって会員費などのお金はかからないところがほとんどです。
思い切っていろいろ試すことをオススメします。
応募する業種は、自分が行きたい業種や業界に絞るといいと考えます。
退職日以前に転職サービスを使うのは、退職後に本格的に使用するサービスを絞るのが目的。
どのサービスを使うと自分が希望する業種や職種とマッチングしやすいか、意識しながら転職活動を行うことで、より使用したいサービスを絞りやすくなると思います。
また、在職中から転職活動を行うことで、残った有給をしっかり休みに充てることができます。
私は最終出勤日が終わって有給消化が始まってから、履歴書の送付や面接など、本格的に転職活動を開始しました。
有給期間中に転職活動を終えて、最後のほうはのんびりする予定が、結果的に期間中まるまる転職活動で終わってしまいました。
私の場合、退職を視野に入れてかなり前から引継ぎの準備をしていたので、退職が決まってからの引継ぎ作業はほとんどすることがありませんでした。
在職中でも時間は余裕があったほうだと思います。
今思うと、この時間で履歴書送付や面接の予定を入れられたかもしれません。
せっかく有給がもらえるのなら、長期休暇もなかなかとりづらい社会人としては、しっかり休みとして消化したいものです。
2. キャリアカウンセリング前に、話したい「悩み」を明確にする
キャリアカウンセリングを少ない回数で成功させるためには、転職活動における「悩み」を明確にしておくといいと思います。
転職サービスはどこも機能が似ているという話をしましたが、キャリアカウンセリングも同じことが言えます。
もちろん、会社の特色や転職エージェントごとの個性はありますが、話の流れはテンプレート化されていると感じました。
私が転職エージェントへのキャリアカウンセリングにおいてよく失敗したのは、始まって一番最初の質問への答え方です。
転職エージェントは開口一番「今日はどんなお話を聞きに来られたんですか?」と聞いてきます。
なぜかというと、「なぜ転職したいか」「なぜこの業種、職種がいいか」は、会員登録時の選択方式のテンプレートからは読み取れないからです。
会員登録時に年齢や性別、職歴といったプロフィールは入力してあっても、その職歴に至った経緯は本人の口からしかきけません。
だからこそ、転職エージェントは面談の場で「この人はどんな人生を歩んで、今日この場に来てくれたんだろうか」と知りたがります。
逆に言えば、最初の質問で求職者側がうまく質問に答えられないと、「この人はどんな人なのか」を転職エージェントがつかみ損ねてしまいます。
初対面やあまり交流がない人に誕生日プレゼントを渡そうと思っても、喜んでもらえるプレゼントはなかなかわかりませんよね。
転職エージェントも、よく知らない求職者にどんな求人をプレゼントすればいいのか迷ってしまうため、求人のミスマッチが起こってしまうのです。
では、最初の質問にはどんなことを答えていけば、スムーズなマッチングにつながるのでしょうか。
対策としては、キャリアカウンセリング=悩み相談の場だと考えて、明確に「悩み」を話題として持っておくことです。
「こういう悩みがあるんですけど、あなたはプロ目線からみてどう思いますか」と積極的に聞いていくといいと思います。
私の場合は、「正社員じゃなくていいから、未経験で出版業界に就きたい」という希望でした。
しかし1人で求人を調べていた時は不安が大きかったので、その不安を転職エージェントに話しました。
自分の中では「自分がやりたいと思った仕事がしたい」と強く思っていました。
しかし出版業界への中途入社は「未経験ではアルバイトから始める人が多い」「業界が先細り」「経験がモノをいう世界なので、中途は厳しい」など、不安になる情報しかありません。
自分なりに調べた結果、「派遣からでも出版業界に着きたい」と思いました。
しかしそれで確実に転職を成功できるのか、素人の自分だけでは自信が持てません。
私の転職活動は、一度そこでストップしかけました。
そうして、行き詰まるところまで自分で調べてから転職エージェントに相談しました。
話に行く前は、転職エージェントは正社員の求人を紹介してくれるサービスだとイメージしていたので、「派遣でもいいなんて相談していいのかな…」と思っていました。
しかし実際に話に行ってみると、自分でしっかりやりたいことを見つけておいたおかげで、スムーズに話を進めることができたのです。
「確かに、経験がモノをいう業界なので、派遣やクラウドソーシングからでもまずは経験を積むことです」と、私が欲しかったアドバイスも頂けました。
受動的に「向こうの質問に答えていればなんとかしてくれるんだ」と思っていては、「自分ではない誰かの事例」をもとに話が進んでしまいます。
結果、自分とあまりマッチングしない求人ばかり紹介されることになると思います。
私は最初のキャリアカウンセリングでは「自分ではない誰かの事例」の話を聞くハメになりました。
これから転職活動をする人はぜひ、自分なりに転職方針についてしっかり調べつくし、最初から「悩み」を明確にしておくことをオススメします。
3. 求人応募と面接はとにかく数をあたる
振り返ると、最初からもっとたくさんの企業に求人応募しておけば、もっと短い期間で転職活動が終わったのではないかと思います。
なぜかというと、履歴書や職務経歴書は、書けば書くほど洗練されていくからです。
私は1か月で10社ほど応募したところで転職活動を終えました。
応募先は、自分が希望する出版業界の編集職の派遣や正社員です。
すべて、内定がもらえたらぜひ入りたい、本命にできる企業ばかりでした。
履歴書や職務経歴書は、応募するたびに客観的に見て読みやすいか見直しはしていました。
それでも毎回読みづらいところが少しずつ発見され、自分で納得いくキレイな書類ができるまでに数社で書類落ちしています。
今思えば、転職エージェントに何回か見せるのが一番よかったかもしれません。
それか、うっかり受かったらラッキー、くらいの気持ちでどんどん書類を送るのもありですね。
とにかく書類を作って、人に読んでもらうのが大事だと思いました。
たとえ書類落ちしても、送った先には必ず読む相手がいます。
一度は他人の目を通るものだと意識付けすると、毎日一人でただ直すより客観的に見直すことができますよ。
意識付けをするためにも、本命の企業に送る前にまずは他の企業に応募するか、転職エージェントに添削してもらうといいと思います。
面接に関しても、場数を踏むことをオススメします。
私は面接まで進んだ回数が3、4回しかなく、3社書類を応募すると1社面接にいけるかどうか。
履歴書や職務経歴書は応募した会社の数だけ書き自信がつきましたが、面接はそれほど経験を積むことができませんでした。
転職活動が終わった今でも、もう一度面接しろと言われたら、受かるかどうかはわかりません。
面接の経験が少なくて不安だという人は、転職エージェントのサービスの一つによく模擬面接や面接対策があるので、ぜひ活用してください。
ただコロナ禍が続くうちは、面接の事情が会社によって大きく異なるようなので、注意が必要です。
コロナ禍の中では模擬面接もオンライン面接(Web面接)で行うところが多いように感じました。
テレワークやリモートワークが推奨している企業だと確実にオンライン面接(Web面接)が採用されています。
応募した会社が対面での面接だった私は、「オンライン面接(Web面接)じゃ練習にならない」と感じ、あまり模擬面接で練習する機会はありませんでした。
対面で行う面接とオンラインを通して行う面接では、さまざまな違いがあります。
オンライン面接(Web面接)の対策
まず一点目は姿勢が挙げられます。
対面での面接では必然的に全身の姿勢が見られる一方、webの画面を通すと、画面に映っている部分しか見えません。
キレイに見える方法や気を遣う部分も、大きく異なってくるでしょう。
キャリアカウンセリングをオンライン面接(Web面接)で行った私は、最初カメラの前でキレイ映るよう座るだけでも一苦労でした。
面接中ずっとカメラを気にするのは大変そうだと思います。
また、対面の面接では会社の出入りのマナーも見られる可能性があります。
一方オンラインでは画面映りや音声のチェックなど、ここでも対面の面接とは全く違うスキルが問われます。
また、最新のビジネスメイク本や雑誌を読んでいると、オフィスより狭くて暗めになりがちな自室から面接するときは、メイクの仕方も対面のときと変わってきます。
チークを濃いめに付ける、白色の化粧下地を使用するなど、明かりが限られる中でも画面映えするテクニックはいくつかあるようですが、普通に外出する時のメイクより全体的に派手で明るめになるようでした。
コロナ禍の中、なかなか転職エージェント側も対面での面接を提案しにくい状況だとは思うので、面接に関しては時期が悪かったかなと思います。
もし希望する会社がオンライン面接を行う場合は、オンライン(Web面接)を活用した模擬面接を行うといいかもしれません。
ここまで、転職活動中に「こうすればよかった」と思ったことを紹介してきました。
20代で退職後の転職活動を成功させるために
最後にここまでの話をまとめます
- 在職中から、転職サービスを使って転職活動を始めておく
- キャリアカウンセリング前に、話したい「悩み」を明確にする
- 求人応募と面接はとにかく数をあたる
- オンライン面接の対策は調べておく
とにかく何事も、事前準備とトライ&エラーが大事だと思います。
「転職活動のアドバイスとしてはありきたりだな」と思う方もいるかもしれません。
しかし、私は自分で転職活動を行ったからこそ、ありきたりなアドバイスはまさしく真理だったな、と実感しています。
学校の授業で予習をしろと言われるのも、学生の頃にたくさん失敗しておけと言われるのも、すべては転職活動のコツに通じそうです。
事前準備とトライ&エラーは、ありきたりだと思われるくらい、どこでも必要な事なのかもしれません。
私の体験を教訓にして、これを読んでいる方にはぜひ、スムーズな転職活動を通して、満足のいく転職をしてほしいと思います。
反省点からみえてくることも多いね!