MRはやめとけって本当？経験者からは楽すぎるって話も聞くけど

※本記事は、MR経験者のインタビューをもとに執筆しています

MRとして働いていてMRを辞めたい人向けの記事は⇒コチラ

MR（Medical Representative）は、製品の特徴、有効性、安全性、使用法などの詳細情報を提供し、医師が適切な治療選択を行うためのサポートを提供する仕事。

また、医師からのフィードバックを製薬会社に報告し、製品改良のための情報を提供する役割もあります。

一般的な営業職に比べ、かなりの高年収であり、待遇のよい仕事であるMR職。

にもかかわらず「やめとけ」と言われているのは、接待が多いハードな業務という印象が強いからかもしれません。

しかしながら、現役MR職の意見を聞いてみると、このような意見に関しては誤解が多いこともわかりました。

もちろん仕事の進め方が分かるまでは、大変だと感じるかもしれません。

しかしながら、MRは経験を積むほど自由度が高くなり、医薬品だけでなく様々な勉強にも時間を当てる事も可能です。

実際のところ勉強だけでなく

• 病院訪問が終わると直帰
• ランチは食べログで評価の高いところを回る
• 少し早く切り上げて飲み歩く

などうまくMRの仕事の特徴を活かして楽しんでいる人も多いです。

現時点では収入とライフスタイルのバランスが良い職といえるでしょう。

本記事で現役MR職の意見を参考に、MRが「やめとけ」といわれている間違った認識を徹底解説。

MRへの転職を検討している人は、本記事を参考に理想の転職を実現させてくださいね。

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将来的に後悔したくなければ、未来のあなたのために少しだけでも時間を使ってあげてくださいね。

なぜMRはやめとけといわれているか？

一般的にMRがやめとけと言われている理由と、それに対する現状の誤解について解説します。

MRに転職を考えている人は、本記事を不安要素を解消するためのヒントとしていただければ幸いです。

将来性がない仕事だと考えられている

現在の日本の医薬品市場は、年間で約10兆円です。

しかし、人口が高齢化して医療費が増加する中で、政府は医療費の抑制を図るために、2年ごとに薬の価格を下げる政策を続けています。

2021年度からは、この薬価改定が毎年行われることになりました。

このような状況から、今後の医薬品市場の成長は難しく、むしろ市場規模が縮小する可能性があると一部では言われています。

実際、製薬企業はコスト削減の一環として、人件費の大部分を占める医薬品の営業スタッフ（MR）の数を削減しようとしています。

MRの早期退職の応募などのニュースを見て、将来的にはなくなるかもしれないという誤解から「MRはやめとけ」という人も多いようです。

需要がなくなることはない

ただMRがなくなるというのは、大きな誤解であり、新薬が開発される限りMRの仕事はなくなりません。

ただ接待や、足で稼ぐというような古いタイプの営業マンは淘汰される傾向になっただけ。

実際、Googleはみずほ銀行など別業界においても、高年収企業のの早期退職応募やリストラはトレンドですからね。

また医薬品市場もバブルが終わっただけであり、ある意味市場が適正化されただけともとれるでしょう。

売上に追われる

MRには営業ノルマがあるのが一般的。

例えば支店ごと、あるいはMR各個人ごとに管轄地域での「売上前年度比○○％アップ」という目標が立てられます。

特に成果主義の傾向が強い外資系の製薬会社の場合、かなりシビアに結果を出すよう迫られるケースが多いです。

ノルマや目標を追うことができない人にとっては、MRはきつい仕事だと感じる場面が多いといえるでしょう。

ノルマを廃止する会社もでてきている

実は、2015年あたりから、ノルマ（売上目標）を評価基準にしない、というような製薬会社も出てきています。

売上ノルマを達成するために、必要のない医薬品を売ったりすることが問題になっていたので業界全体が健全化しようという流れですね。

接待がきつい

MRをやめとけと言われる理由として、次に多いのが接待がきつそうという理由でしょう

MRは自社の医薬品の売り込みが仕事。

いかに医師と仲良くなり、良い関係を構築するかは大事なミッションの一つです。

そのためプライベートな時間を削って接待をしているイメージが強いのではないでしょうか。

• ゴルフができないといけない
• 土日の夜は接待で潰れる
• 医師の庭掃除をさせられる

などという印象を持っている人も多いでしょう。

実はこれは大きな間違い。

接待は少なくなってきている

「メーカー公取協の接待行為に対する新運営基準」というものができていらい、接待をするという文化はかなり少なくなりました。

＼接待攻勢が通用しなくなってきたMR業界／

コロナの影響も有り、ほとんど飲み会もなくなってきています。

医療における医薬品の購入・選択は、品質と価格および的確な情報に基づく医療機関の適正な判断によって決められるべきであり、医療機関、医療担当者等に対する不当な金品・サービスなどの景品類提供は、この医薬品の適正な選択を歪め、過剰使用・不当使用を招くおそれがあります。

医薬品購入を誘引する手段として不当な景品類を提供する行為は、他の産業に比べて格段に大きな弊害をもたらします。

※医薬品公取協より引用

ある意味、業界自体が働きやすくなっているといえるでしょう。

体力・精神力勝負のことも多い

MRの仕事は基本的に体力勝負。

外に出て様々な医療機関を訪れることが基本で、一日に10件以上の場所を訪ねることもあります。

さらに、自社の製品を売り込むためには、断られてもめげずにその商品の良さを伝え続ける強い心も必要です。

それだけでなく、新たな医療知識を学んだり、医師の学会のサポートなども行ったり。

業務量が多いので、MRの仕事は体力と精神力勝負のところも多いですね。

医師に対する待ち時間が暇すぎる

MRの主な仕事は医師に対する医薬品の情報提供です。

これは医師の診療時間に合わせて行うため、待つことが主なMRの仕事と言われるぐらい。

また、地域による差もありますが、医師との面会は早朝や遅い時間帯、あるいは週末になることも。

音楽を聴いたりして時間を潰すわけにはいきませんので、「待ち時間が暇すぎる」という話はよく聞きます

医師の時間が空くまで何時間も待って、結局5分くらいしか話せなかったというケースも多いです。

さらに、医薬品の新製品の情報をすぐに医師に提供するために、予定外の時間に働くことも求められることがあるんですよね。

オンラインでの対応に対する理解も増えてきた

最近は、世論の流れからオンラインでの対応に対する理解も増えてきました。

そのため、昔のような無理なスケジュールをは少なくなりつつあります。

転勤が多い

基本的にMRは全国転勤。

コンプライアンスの観点から、ずっと同じ医療機関を担当するということはありません。

これは特に家族持ちにはつらい問題。

単身赴任で転勤することになってしまったり、家族ごと転勤したとしても転勤ごとにその地域に慣れ、新たに人間関係を構築する必要があります。

特に子持ちの人にとっては「子供が学校に馴染めなかったらどうしよう」と悩む人も多いですね。

実際MRを退職する理由として、「転勤が多いから」と答える人も少なくないようです。

転勤なしのMRも増えてきた

昨今、ライフワークバランスが重視されることにより、転勤に関して柔軟な方針を示す会社も増えてきました。

テレワークの活用による、遠隔勤務の適用なども取り入れる会社も増えてきています。

また、大手製薬会社は地域限定MRとしての採用を進めていたりという流れも出てきています

参考⇒https://www.lilly.co.jp/careers/graduate/area?redirect-referrer=http%3A%2F%2Fmrnoblog.com%2F

認定資格に合格しないといけない

MRをやめとけと言われる理由の一つに「MR認定証」の取得が挙げられます。

MRとしての就職や業務自体に認定証は必須ではありませんが、会社の多くは入社後のMR認定証取得を義務付けています。

また、病院の入館時にMR認定証を求められる場合もあり、MRにとっては実質的に必須という位置付け。

知らない人からすれば、「資格試験に受からないとできない仕事はハードルが高いからやめておいた方がいい」といった印象もうけるかもしれません。

そこまで難易度が高くない

ちなみに資格試験は会社に在籍している場合、合格率は約90%を超える結果が出ており、そこまで難易度が高くない事がわかります。

普通免許の合格率が77％なので、心配するレベルではないと考えられます。

他の職業の技術的な資格に比べると、圧倒的に負荷が低いと考えて問題ないでしょう。

少し乱暴な言い方をすると、地方の営業をするために運転免許証の獲得が必須というレベルに近く、そこまで懸念するレベルではありません。

病気が流行ると喜んでしまう

MRの仕事は自社製品の営業ですから、担当している医薬品の対象患者が増えないことには、売上はあがりません。

つまり病気の流行によっても、売上が大きく変わります。

病気が流行するというのは、あまり喜ばしいことではありません。

反面、自分の売上が上がるということに対して喜んでしまうということに、良心を痛めてしまう人もいるようです。

ケースとしてはあまり多くない

病気の流行によって売上が大きく変わるということは、担当領域によるものが多く、ケースとしてはあまり存在しません。

それよりは新薬の承認が売上や成果に大きく関係することのほうが多いですね。

私がMRをおすすめする理由

続いてMRがおすすめできる理由を解説します。

年収が高い

MRおすすめできる理由として、年収の高さは外せないポイントの一つでしょう。

業界の安定性と年収は日本国内で見てもトップレベル。

MRは、高度なスキルと知識を必要とする専門的な職業であるという位置づけで、その対価として高い報酬が支払われる傾向にあります。

実際、厚生労働省のリサーチデータによると、MRの平均年収は約578万円。

国税庁の調査によると、日本の平均年収は461万円なので、平均よりもかなり高いことがわかります。

大手や外資であればもっと高い

外資系製薬会社であれば、年収1000万を越えているのが当たり前であり、大手製薬会社であれば福利厚生も充実している会社が多いのが特徴です。

• 住宅補助金
• 営業手当てや日当の支給
• 資格の奨励金

特に住宅補助が充実している会社は多くあり、条件が良いところだと8割以上が補助されてたりしますね。

長期休暇が取りやすい

医療業界は年末年始や夏季などの長期休暇期間が定められていることが多いのと、担当医療機関が個々で分かれているため、自分の仕事をしっかり終わらせていれば、休みが取りやすいのが特徴です。

近年ワークライフバランスを重視する世の中の流れもあり、勤続年数に応じて休暇日数が増える制度を導入していることもありますね。

実際MRで働いている人はの多くは、高年収であり、長期休暇も取りやすいので、毎年海外旅行に行っている人も多いです。

医療に関する知識が身につく

MRの主な仕事は、医薬品の情報を医師に提供し、その使用を促進することです。

そのため、様々な病状や治療法、薬物の作用・副作用などの医療知識を深く理解する必要があるんですね。

その知識は仕事だけでなく、日常生活や健康管理においても有益な情報となるのもメリット。

また、新たな医療技術や医薬品の開発状況についても常に最新の情報をキャッチすることができ、医療業界のトレンドを把握することができます。

キャリアパスが多い

MRの仕事を経験していれば、キャリアパスが多いのもメリット。

営業経験があるということに加え、医療業界の知識やパイプがあるというのは大きな強みになります。

同じ顧客をもつ医療機器営業の仕事はもちろん

• 医療業界へのIT営業
• 製薬会社を顧客に持つ営業職
• 医療・製薬会社のマーケティング職

など、業界に関する知識やパイプを欲している会社は多いため、仕事には困りません。

将来的に転職を考えたときに、潰しがききやすい仕事であるといえるでしょう。

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MRに向いていない人

MRに向いていない人の特徴は以下の通りです

• 道徳にかける人
• プライドが高い人
• 向上心がない人
• 自分に対して甘い人

それぞれ解説します。

道徳にかける人

冒頭でも触れましたが、MRの仕事は医師が適切な治療選択を行うためのサポートを提供する仕事です。

つまりその先には、患者さんがいて、その人の健康や人生に影響する仕事。

そのため売上のために、自身の都合のいい説明ばかりしてしまう人は、MRに向いていないと言えるでしょう。

しっかりメリットデメリットを説明して、その上で製品を選択してもらうための提案力や知識が必要となります。

プライドが高い人

プライドが高い人も、あまりMRには向いていません。

なぜなら、医師という最もプライドが高い職種が主要顧客だから。

もちろん腰が低い先生もいらっしゃいますが、世の中から尊敬されて、優秀な一部の人間しかなれない仕事であるため、高圧的な先生も多いです。

そういった先生方とお付き合いしていく上で、高いプライドは邪魔でしかありません。

プライドの弊害

またプライドが高いと、人から学ぶという姿勢が低くなりがち。

特にMRは仕事柄、よりいろんな人のアドバイスに耳を傾ける必要がある仕事。

実際、伸びない営業は無駄にプライドが高い人多いです。

向上心がない人

向上心がない人も、MRには向いていませんね。

MRは仕事の性質上、勉強することも多いです。

業界のトレンドや最新情報は、提案活動においても非常に重要な要素。

ずっと同じやり方でやっていては、成果が上がりません。

自分に対して甘い人

最後の特徴は、自分に対して甘い人です。

MRは、営業スケジュールは自分で計画を立てて、行動するのが基本。

つまりサボろうと思ったら、いくらでもサボれる会社も多いです。

自分の持ち時間で、最大限の成果を上げるのがMRの大事な役割。

そのため自分に対して甘い人も、あまりMRには向いていないと言えるでしょう。

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MRはやめとけは嘘

以上、なぜMRがやめとけと言われているか、その誤解とMRがおすすめできる理由について解説しました。

最後に本記事の内容をまとめます

• MRがやめとけと言われる理由は様々だが、誤った認識によるものも多い
• MRは高年収でありおすすめできる仕事である
• MRに転職するなら転職エージェントを活用し早めに行動するべき

MRは待遇もよく、現役社員からもおすすめできる仕事の一つです

本記事でMRの仕事に興味を持ったのなら、積極的に挑戦してみてくださいね。

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