上司の退職引き止めがうざい
今できることを考えましょう
会社を退職しようと思って、引き止められたら困りますよね。
あまりにもしつこくて、「うざい」と感じる方もいるのではないでしょうか。
実際、私自身も退職交渉時は揉めましたし、ストレスが大きかったです。
ネットで検索しても、「聞く耳をもつな!」「無視しろ!」など過激なタイトルが目立ちます。
基本的には、うざいと感じているのなら退職をしてしまっていいと思いますが、あまり冷静にならずに対処してしまうのもよくありません。
不利な条件での退職や、後で後悔する退職になってしまうかもしれないからです。
私は前職で管理職をしており、退職の引き止め側、引き止められ側どちらも経験しました。
今回は私の過去の経験から、退職交渉をスムーズに進めるときに気をつけるポイントをご説明します。
後腐れない、スッキリした退職を目指しましょう
退職引き止めがうざい場合はどうすべき?
うざい退職引き止めから、スムーズに退職するには以下の手順を踏みましょう
- 引き止めにくい退職理由を用意する
- 何が原因で退職する原因を改めて確認し
- なぜ引き止められるか理解した上で交渉する
順にご説明します。
退職を引き止められにくい方法を用意する
しつこい退職引き止めがうざいと感じているのであれば、止められにくい理由を用意するのがセオリーです。
まずはじめに、退職交渉がしやすい退職理由をいくつかご紹介します。
家族の都合
家族の問題は、一番オーソドックスでどのパターンでも使える退職理由です。
自分でコントロールできない問題でもあり、最も理解が得られやすい理由の一つです。
- 親の介護
- 家族の反対
- 配偶者の転勤
注意すべき点は、家族を説得されてしまえば逆境になるケースも多いということです。
上司がよく使うフレーズは「家族を路頭に迷わすのか」です。
家族の都合を退職理由にするのであれば、事前に認識合わせをしておきましょう。
健康上の理由
家族を巻き込みたくないのであれば、健康上の理由で退職を伝えるのも効果的です。
特に病気になっていなくても、精神的に辛いのであれば体調不良を理由に退職を願い出ましょう。
意外と知られていないのですが、体調不良を理由とした退職にだったとしても、医師の診断は必須ではありません。
また、本当に体調を崩しているのに引き止められているのであれば、それはそれで問題ですので早めに手をうちましょう。
詳しくは下記に掲載しているのでよろしければご参照ください。
体調不良で退職しようとすると引き止めにあった件【無限ループにならないように】
転職先を決めてしまう
次の仕事が決まっていれば、引き止めを諦める管理職も多いです。
金銭的な不安をあおり、しつこく引き止めすることもできなくなります。
自分にとっても、経済的な憂いもなくなるので強気で交渉できるでしょう。
私自身も、転職先が決まっていたため気持ちが折れることなく退職交渉ができました。
就業中の転職活動が禁止されている場合は?
憲法第22条に職業選択の自由は保証されているので、原則転職活動をしても問題はありません。
注意すべきは、競合他社への転職を禁止している場合があるのでその点は、詳しく雇用契約を確認しましょう。
その点が不安であれば、転職エージェントを使って一度相談してみることをおすすめします。
転職エージェントについての詳細はコチラ⬇厳選!転職エージェント
退職代行サービスを活用する。
退職交渉にストレスを感じるのであれば、退職代行サービスを使うのも検討しましょう。
退職代行サービスを使えば、即日から会社に行かなくてよく。上司や社長と直接話す必要はありません。
合わせて、有給の消化など不利な条件での退職にならないように交渉もしてくれます。
代行してもらうなんて、少し大げさだなと感じるかたも多いかもしれません。
しかし、4人に一人が退職代行サービスを使う時代です。
もし、退職交渉が難航しているのであれば無料相談も実施していますので、一度相談してみてはいかがでしょうか。
電話一本で、ストレスMAXな不毛なやりとりから開放されますよ。
退職代行についてはこちらにまとめていますのでよろしければご参照ください。
退職したい原因を整理する
退職理由が決まったら、本当に退職したい理由を整理しておきましょう。
自分の中で原因を明確にしておくことで、引き止めの説得で自身の考えがぶれないようにするためです。
通常、引きとめられるということは、本人が必要とされており、本来であれば喜ばしいことです。
しかしながら、うざいと感じてしまうのであれば、それが自分にとってマイナスであると感じてしまっている証拠でしょう。
なぜうざいと感じるのかは大きく3つのパターンがあります。
- 上司がきらい
- 会社に不信感を感じている
- 今の仕事が向いてない
これらをまず整理し、意志がブレないようにして交渉に望みましょう。
上司が嫌い
そもそも、上司が嫌いだとうざいと感じるのは当然です。
嫌いな人の言うことなんて、聞きたくありませんよね。
しかしながら「これからは態度をあらためるから」と言われたら気持が揺らぐ人も多いでしょう。
人間関係が原因で転職・退職するのはよくない一般的にはいわれています。
なぜなら、会社で働くのであれば、多かれ少なかれ人と接する機会があるから根本的な解決にならないという理由です。
こういったことから、人間関係が原因で辞めるなんてと考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかしながら、実は退職者の半分以上の人が人間関係が原因で退職しています。
それだけ、人間関係が仕事に与える影響は大きいともいえます。
これは私の持論ですが、人間関係が良ければ、多少の不満は解消されます。
裏を返せば、退職を考えないといけないほどのストレスがたまる人間関係は異常だともいえるでしょう。
そのため、退職引きとめにあってうざいと感じるのであれば、残留する必要はないと考えます
会社に不信感を感じている
人間関係が良好なのに、引きとめらてもうざいと感じているのであれば会社に不信感を感じている証拠です。
残念ながら、会社が変わる可能性は限りなく低いです。
もし、変わるとしたら、買収されるか、世の中の風潮が変わったときぐらいでしょう。
間違っても、もしかしたら数年後に会社が変わるかなどは思ってはいけません。
今の仕事が向いてないと感じている
今の仕事が向いてない場合も引きとめられるとうざいと感じると思います。
やりたくない仕事や苦手な仕事を続けるのはストレスですよね。
しかしながら、下記が三つとも当てはまる場合は少し耳を傾けてもいいかもしれません。
- 今の仕事を半年以上続けていない
- 職場の人間関係は良好である
- 会社と今の仕事に将来性がある
上記の場合は、何かをきっかけに大きく変わる可能性があります。
実際、私の部下も入社三か月で向いてないから辞めたいと相談にきましたが、残留に応じたとこ最終的には、全国トップクラスのエース社員として成長しました。
しかしながら、
- 仕事自体に将来性を感じない
- ストレスが限界で心や体が不調になりつつある
上記の場合は、無理に継続する必要はないでしょう。
上司の反対を押し切って退職する理由に十分なりえます。
ポイント
引き止めの説得された際に論点をずらされてもぶれないように、整理しておきましょう。
退職を引き止める理由はなぜか?を理解しておく
次に社員を会社が引き止める理由をご説明します。
しつこく退職引き止めをされた場合、だんだんと情が湧いてきたり、その場の感情にながされたりしがちです。(実際、私も何度も流されました)
そういったことにならないように、交渉前に退職を引き止める理由を理解しておきましょう。
管理職は退職をひきとめるのも仕事引き止めるのが仕事
社員が退職するということは、会社にとってはマイナスでしかありません。
今まで、投資してきた教育時間が無駄になり、また新たな人手を探す必要があるからです。
そのため、管理職というのは、リストラしたい社員でない限り、退職を引き止めるのが仕事です。
それが好きな部下や嫌いな部下であっても同様です。
そのため、あの手この手で退職の引き止めにかかります。
よく、「あなたのことを考えて」と言われますが、その前提条件を踏まえた上で聞くのがいいでしょう。
管理職のほとんどは転職経験がありませんし、世の中の転職事情も大きく変わっています。
一度退職の引き止めに応じると次はもっと辞めにくくなります。
根拠もなく、退職引き止めするのはある意味無責任とも取れる行動ともいえまるでしょう。
本当に信頼できる上司は、むやみに引き止めない
本当に信頼できる上司は退職を理解してくれます。
信頼できる上司なら、その上で最後にメリットを訴求して、素直に残って欲しいとお願いするでしょう。
そのような上司は仕事を辞めたとしても、大事にしたい人間といえるでしょう。
退職交渉するときのポイント
準備ができたら強い意志を持って交渉しましょう。
あわせて、退職交渉するときのポイントをご説明します。
明確な意志を示すために退職届けを提出する
引き止めにあっているのであれば、退職届を提出するのも効果的です。
自分の本気度が伝わりますし、退職の意向を示した証拠にもなります。
※退職届けについては下記の転職エージェントのサイトで詳しく紹介されているます。
https://doda.jp/guide/naiteitaisyoku/001.html
感情的にならない
上司はあらゆる手を使って、交渉してきます。
うざいと感じたり、申し訳ないと思って感情的になってしまうと、向こうの思うつぼです。
冷静にマシーンのように交渉はすすめましょう。
感情的にならず、淡々と交渉をすすめられるのが管理職としては一番やりづらいものです。
相手のペースにまきこまれないように意識しましょう。
個人批判はしない
不満があったとしても、個人批判はしないのが得策です。
会社に対する不信感を伝えるぐらいならまだしも個人の場合は、変な恨みを買って退職交渉がこじれる可能性もありますし、批判した個人を対処すると言われたら退職しにくくなります。
立つ鳥跡を濁さずの精神で交渉するのが賢い立ち回りだと言えるでしょう。
退職引き止めがうざいのはあたりまえ、うまく対応して次のステップへ
以上、今回は引き止められた際にスムーズに退職交渉する方法をご説明しました。
退職が引き止められると「うざい」と感じるのはあたりまえです。
しかしながら、そこで感情的になるだけでは解決には繋がりません。
冷静に対処し、退職交渉はすすめましょう。
それでも難しい場合は、すなおに退職代行サービスを使うのも一つの手です。
うまく対応して、理想的な退職を実現しましょう。
今回は以上です。この記事の内容が少しでも皆さんにとって有益となれば幸いです。